斎藤公子のリズム遊びと歌
〈本文23頁より〉
「斎藤先生の保育実践は、諦めないで続けることで、どんなに大変な生まれの子どもでも必ず変わる、希望の保育です。 私が斎藤先生のもとで一年間勉強した1981年から先生が亡くなる2009年までの約28年の間に、「斎藤公子のリズム遊び」は目まぐるしく変化し続けました。それは進化でもあり、また、弱さを持って生まれてくる子ども達が年々増えていく中で、どの子も笑顔にしたいと試行錯誤しながら考え続けた結果だと思っています。年長リズムには華やかで楽しいものがたくさんあります。けれども晩年の先生は、基本のリズムをとても大事にしていました。先生の沖縄での保育講座において、参加者から「リズム遊びはどれくらいやったらいいのですか?」という質問をよく受けました。先生は「私は朝に晩に、リズム遊びをしているんですよ。」と、答えていました。先生が亡くなった今、それを思い出して、私の園でも午前・午後、毎日2回リズム遊びをするようにしています。こばと保育園では親指の蹴りが出ない子も、うんと手をかけ、待って待って、自らの力で足の親指の蹴りが出るまで根気強く保育を続けることで、生まれの弱さを克服してみんな元気に育って行きます。ですから0歳から年長まで一番丁寧に行うのは「ハイハイ運動」なのです。」
生い立ち | 1920.9.5ー2009.4.16 子どもの幸せを願い続けた保育実践家。 |
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